なぜ人は空気を読むのか、気象との不思議な関係

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法務通信―新時代― Vol.21

なぜ人は空気を読むのか、気象との不思議な関係

 みなさんこんにちは。行政書士の佐藤勝太郎です。とにかく暑いですね。今年は特に異常だといわれますが、多分、地球温暖化が止まらない限り元には戻らないでしょうね。ただし、世界の国々が再生可能エネルギーの利用を拡大し、電気自動車を普及させガソリンなどの化石燃料を使用しない、また、森林や農地を保護し大気中のCOを吸収させる自然の炭素タンクを増やすことなどでしょう。これを世界の国々が一致団結して取り組むことは容易ではありません。

 さて、昨日や今日のニュースでは台風10号が接近中と繰り返し報道しています。昔、私の叔母は低気圧や台風などで気圧が乱れると頭痛が始まり、若い時からの喘息が発作を起こすという人でした。最初は特に天気予報などとは関係ない一般的な症状だろうと思っていたわけですが、これが実に雨の降る前や台風の接近時には一定の確率を持って的中するわけです。中には、古傷がいたんだり倦怠感で鬱になる人もいるようですから気圧の影響と因果関係がありそうですが、人間も自然の一部としてマクロ的に地球の大気の影響を受けるということでしょう。

 要するに人は気配を感ずる、空気を読むと言いますが、これはみなが読めるわけではなく、全く読めない人もいます。また、その場その場で気分が変わる人をお天気屋と呼んだりしますね。周りの空気、外気に最も敏感に反応する人です。そして、晴れ男、雨女などの言葉も結構使われます。

 また、晴れた日に人は元気で陽気になり、雨や曇りの日は陰気で憂鬱になります。学校や会社、地域社会にもいろいろな空気・雰囲気があります。こうしてみると、気象は古来より雨ごい祈祷、テルテル坊主など人間の気持ちや営みと密接に結びついてきたと言うことですね。

 今、国会は国のリーダーを誰にするか選挙たけなわです。国会という集団の中ではやはり空気が支配し、その最たるものが「人気」でしょう。その人の醸し出す雰囲気(オーラ)があって、その集団やグループを拘束します。これはオーラや発信力を含め深淵な世界ですから複雑で簡単に理解できるものではありません。

 また、今は物価高で景気が良いとは言えませんね。この景気も実体経済からかけ離れて人々の気持ちを拘束します。つまり、実体経済をかき乱す低気圧に対し、お金という高気圧で圧力をかけバランスを取ろうとしますが、なかなかこの景気の転換をすることは容易なことではありません。私は今、宅建士試験の合格をめざすための講座を開催していますが、「家を買う時は雨の日に見て買いなさい」と言っています。なぜなら、好天だと雨漏りが分からないからです。

 また、排水設備が不良で庭や駐車場に水がたまり日常の生活に支障を来たすからです。特に昨今は線状降水帯が短時間に大量の雨を降らせますから、雨の日に確認することが最も大切なのです。つまり、昼も夜も大気は循環し空気として目に見えない影響を与え、気候が人の人気や陽気・陰気・元気・弱気などと変動し、気象と人間関係の気性との不思議なつながりがあることが分かりますね。 

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