法務通信―新時代― Vol.23
便利さと健康リスク・スポーツの秋に見直そう運動習慣
みなさんこんにちは。行政書士の佐藤勝太郎です。今週の連休は久しぶりに穏やかな天気に恵まれました。例年10月の今頃はスッキリと晴れ渡った青空となりますが、まだ気温が25度以上の夏日のところがありますから秋晴れとは言い切れませんね。本来なら涼しい風が吹き始める秋、心地よい季節と共にスポーツを楽しむ絶好の時期でもあります。
今年の夏の猛暑から解放され、思う存分青空の下でスポーツを楽しむことができますね。特に、便利さが増した現代社会では、若者の体力低下や高齢者の運動不足による健康リスクの解消に最適のシーズンです。健康維持のために大切なものは、食事に注意し運動することだといわれます。
しかし、身近においしいものがいっぱい溢れ、とても便利なスマートフォンやパソコンが我々の生活を便利で豊かにしています。車での移動が当たり前になり、肥満や運動不足による体力低下が懸念されています。これまで人間は便利で楽な生活を求め、様々な機器を発明し科学技術を発展させてきました。特に、車などの交通機関の発達により、座りがちな生活習慣が形成されてきたことは否めません。また、通信手段も昔の手紙・ハガキから電話、そしてスマホへと瞬時に交信できる通信機器が飛躍的に発達しました。
交通機関の発達は、人間から歩くことを奪い、特に高齢者は運動不足による筋力の低下で転倒しやすくなり、健康リスクが増大します。また、動かないためカロリー消費が減少、体重増加や肥満につながり心臓や血管の機能低下にもつながります。
私も高齢者ですが、あまり積極的に運動はしていません。教員時代には校舎にエレベーターがないので職員室から上階の教室には必ず階段を使い、遠い教室へ長い廊下を歩くことが多かったので、運動不足などは思ってもいませんでした。今は後期高齢者の仲間入りをして運動が健康の維持や生活の質の向上にいかに大切かを痛感しております。
そして、スマホは、これもまた生活を便利にしてくれるものですが、依存しすぎるとリアルなコミュニケーションが減少し、対人関係に支障を来たすこともあります。しかし、カメラやGPS、ネット検索などさまざまな機能が1つのデバイスに集約され、仕事や学習を効率的にできるなど、その便利さは驚くほどです。ただ、スマホはエンターテイメントやゲームなどで長時間依存することが多く、目の酷使による視力の衰えや姿勢の悪化につながりかねません。使い方によってはゲームなどの依存症にもなりますから注意が必要です。車やデジタル機器など科学技術の発展は、機械化・自動化により、業務効率を劇的に向上させました。最近の自動運転・AIの登場などは便利さと快適さの代わりに本来の運動能力や思考力を衰退させるかもしれません。
スポーツシーズンといっても忙しい人にとって、スポーツを取り入れるのは簡単ではありませんが、通勤・通学の際一駅分歩く、エレベーターなどは使わず階段を使うように心がけることですね。また、ウオーキングや軽い筋トレの習慣化が生活習慣病の予防につながるので、「スポーツの秋」を健康増進の秋として飽きないで長続きする運動を心がけましょう。